読者の中には、今後の集客を妨害した(売上を減少させた)ことを問題視している人も多いですが、本件の問題動画は、過去の一時点に来店していた際の問題行動が事後的に拡散されたものであって、今後、同様の行為をすることを予告等するものではありません。

過去に一度問題行動を起こしたというだけでは、今後も同じ行為をするとは言えず、将来の集客減少については、直ちに責任を問えないのではないかと思います。

この点で、例えば犯人が特定されていない異物混入のように、今後も問題が起きる可能性を残す行為とは性質が異なります。

もちろん、こういう問題客がいれば、もう回転寿司には行きたくないという客は一定数いると思います。

しかし、今回の動画を見て、もう回転寿司には行けないと思う人は、この高校生が自分がたまたま行った店舗の、同じ時間帯に来店して、同じイタズラをすることを不安に思っているわけではありませんよね。

他にも違う客に同じようなイタズラがされているかもしれないことを不安に思っているだけではないかと思います。

そうであれば、それは回転寿司の仕組み上、元から有り得たリスクが可視化されたに過ぎないのではないかと思います。

想像に過ぎませんが、これまで動画に上げられなかっただけで、これまでも同じような問題客はいたのではないでしょうか。

ですので、本件では、今後の集客減少についてまで直接責任を問うのは難しいのではないかと考えます。