去年の10月の段階では同意年齢も強制性交罪もそこそこ穏当な内容だったんだが、そこからフェミ系団体に巻き返されたんだろうなあ
というか、この急転直下っぷりはほぼ確実に政治家からの何らかの介入があったといっていいとおもう

たとえば同意年齢の場合は、昨年10月の試案では「対処能力に乗じて」という但し書きが入っており、これはたとえば15歳の少年が自ら能動的に20歳の女にアプローチして同意の上で性交した場合みたいなグレーゾーンに対処するための条文だったと推定されるが、それが今回の要綱からはすっぱり削除されている

強制性交罪の構成要件も「拒絶の意思」から「同意しない意思」へと書き換えられており、これは法務省によれば当罰範囲は変わらないとのことだが、実際の運用や判例ではどうなるかわからない部分がある
いずれにせよ同意という言葉を入れることにこだわるのは、具体的な当罰範囲が変わらないというのならアナウンスメント効果を狙ったものであり、その場合はかなり愚直なリーガルモラリズムで、問題だろう

審議会の議事録を読んでいても刑法学者や刑事弁護を専門にしてる弁護士は概ね反対で、それでもこういう内容の法案が審議会を通ってしまうというのは、まあ色々と絶望感がある