岸田文雄首相についている8人の首相秘書官のうち、荒井勝喜氏が、LGBTなど性的少数者への差別発言で「即更迭」となった。時の首相を支える秘書官が更迭という形で職を解かれるは、あまり聞いたことがない。調べてみると、1995年に村山富市内閣で、当時大きな問題となっていた旧大蔵省をめぐるスキャンダルで、過剰接待を受けたとして問題視された秘書官が、事実上の更迭となったことはあった。この時は、政権への打撃を最小限に抑えるためか、定期の人事異動に合わせる形で職を解かれていた。今回の秘書官更迭劇がいかに異例な対応なのかが分かる。

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