中国、対抗措置を示唆 米国の気球撃墜は「過剰反応」

 【北京時事】中国国防省は5日、中国の気球を米国が撃墜したことについて「明らかに過剰反応であり、厳重に抗議する」との報道官談話を発表した。
「必要な手段を使って類似の状況に対処する権利を留保する」とし、対抗措置を示唆した。中国軍が何らかの行動を起こす可能性がある。

 中国外務省も5日の声明で「強烈な不満と抗議」を表明。米国の「武力行使」が「国際的な慣行に著しく反している」と主張した。
 外務省声明は、気球に関しては米側に「民間のもので、不可抗力によって米国に入った。完全に偶発的な状況だ」と繰り返し説明してきたと指摘。
「冷静な対処」を求めた中国に対し、米国も気球が軍事や安全面で「脅威ではない」と判断したにもかかわらず、強硬手段に踏み切ったと非難した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023020500154