囲碁・仲邑菫三段、13歳11カ月で初タイトル「女流棋聖」獲得 上野愛咲美女流棋聖に2勝1敗で勝利 男女通じて史上最年少記録を更新

 囲碁の中学生プロ・仲邑菫三段(13)が2月6日、「第26期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負」第3局で上野愛咲美女流棋聖(21)に勝利し、シリーズ2勝1敗で自身初のタイトルを獲得した。13歳11カ月のタイトルホルダーは、男女を通して史上最年少。藤沢里菜女流名人(24)が保持していた15歳9カ月の記録を大きく塗り替える快挙となった。

 今期のドコモ杯女流棋聖戦三番勝負は、第1局で上野女流棋聖が白星発進をするも、第2局では仲邑三段が逆転勝利を飾った。1勝1敗のタイで迎えた第3局では、上野女流棋聖の猛攻をかいくぐり仲邑三段が勝利。シリーズ2勝1敗で仲邑三段が自身初のタイトルを獲得した。

 仲邑三段は、日本棋院が新設した英才特別採用推薦制度により、2019年4月にプロ入り。めきめきと頭角を現し、2022年4月には女流名人戦三番勝負に登場した。13歳1カ月の最年少タイトル挑戦となったが、藤沢女流名人に2連敗で奪取は叶わなかった。しかし、7月の扇興杯では藤沢女流名人を破り決勝に進出した。結果は牛栄子四段(23)に敗れ準優勝。3度目のタイトル挑戦となったドコモ杯女流棋聖戦三番勝負で、強敵を相手に堂々たる戦いぶりを見せ念願の初タイトル獲得となった。

 囲碁界における最年少タイトル記録は、藤沢女流名人が保持していた15歳9カ月。13歳11カ月の仲邑新女流棋聖の誕生により、男女通して史上最年少が大きく塗り替えられることとなった。
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