安倍系vs林系、明暗分かれる 安倍系の退潮が鮮明に 下関市議選


 山口県下関市で5日に投開票された市議選(定数34)では、故・安倍晋三元首相に近い「安倍系」の現職候補が落選する一方、林芳正外相に近い「林系」の新顔候補が2人当選した。衆院小選挙区の「10増10減」問題に絡んだ「安倍系VS.林系」という勢力争いで明暗が分かれた形だ。

 改選前、市議会の自民系会派は、安倍氏に近い「創世下関」(9人)と、林氏に近い議員らが所属する「みらい下関」(11人)に分かれていた。

 今回の市議選では、創世の現職2人が立候補せず、さらに現職2人が落選した。また、創世幹部によると、安倍系の新顔3人が出馬したが、当選したのは1人にとどまったという。

 一方、林系の市議らが所属するみらいは現職全員が当選した。さらに、林系の新顔4人のうち、2人が当選したという。
https://www.asahi.com/articles/ASR266WS5R26TIPE00X.html