なぜ韓国ドラマは世界を席巻するのか 京都芸術大教授が分析「演技は世界最先端」

――米国の大学での俳優養成はどのように行われますか?

「簡単に言うと、米国では科学的かつ体系的にきちんと教えるんですね。日本は現場主義的だと思います。
トレーニングっていうことをさほど行わず現場にポンと出してその中で覚えていく。

日本の俳優はもともと才能があったり演技の勘の良さであったりとか、容姿がその役に合っているとか、
そういうことも含まれると思うのですが、基本的には演技を現場の中で学んでいく。
ですから経験とセンスが問われます。

これに対して『現場に出るときにはプロでなくてはいけない』っていうのが、欧米の考え方。
要はプロフェッショナルな体系的トレーニングを受けているのが当たり前という世界です。
映画であれ舞台であれ、最初はオーディションで選ばれていくので、
そのオーディションに受かるだけのスキルを大学で身につけていくっていうのが欧米のやり方なんですね。
大手芸能プロダクション所属だと有利ということはまったくなくオーディションがすべてです」
(略)

演技について韓国は世界の最先端を走っています。
韓国の文化体育観光部が設立した国内初の4年制国立芸術大学となる韓国芸術総合学校(K-Arts)がその拠点です。
欧米の先進的な俳優育成法を積極的に採用し韓国の伝統と融合させた実践的カリキュラムによって
自国の演劇界を支える優秀な人材を数多く輩出しています
https://encount.press/archives/414480/