不作はなぜ?
なぜ、のりは不作となっているのか?

要因は、「雨の少なさ」と「赤潮」による、海の中の「栄養不足」です。
のりは海中に溶け込んだ「リン」や「窒素」などの栄養を吸収して黒く成長します。

しかし、栄養が不足すると色が薄くなり、うまみや品質が損なわれてしまいます。

海の中の栄養はもともと山などにあり、雨が降ることで川から海に運ばれます。ところが、のりが育つ去年10月以降、雨はほとんど降りませんでした。

さきほどの漁場で「沖に進めば進むほど」被害が顕著だったのは、川に近い場所から離れるほど栄養が少なくなったためとみられます。
そのうえ、「赤潮」が多発。ただでさえ少ない海の栄養もプランクトンに奪われてしまい、のりの生育が進みませんでした。

さらに先月の寒波によって、強風でのり網が破れるなど、さらなる打撃を被る形となりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230207/k10013972361000.html