例えば、観光地を訪れ、撮ったとされる広報用の写真は、官邸と岸田事務所のHPに帰国後2週間が過ぎた時点でも掲載されていない。一体いつになったら、ビッグベンの写真は「発信」されるのか。

 また、2月2日号で本誌が翔太郎氏を取材した際、お土産を買ったことについて問うと、氏はこう語っていた。

「あの、地元……、地元じゃねーや、外遊に行ったら東京にお土産を買うというルーティンがあってですね」

 彼が言おうとした「地元」の後に続くのは「友人」だったのか、「支援者」だったのか。

さらに、

「今回の外遊でまだ明らかにされていない“観光先”があるんです」

 とささやくのは政府関係者。

「実は翔太郎さんはロンドンでビッグベンを訪れた際、車から降りてその周囲を散策されています」

 イギリスの国会議事堂の時計塔として世界遺産にもなっているビッグベンは、夜になれば幻想的な雰囲気に包まれる。当地の雰囲気を歩いて味わうのも、外遊中の重要な仕事だったようだ。しかもカナダでは、と関係者が続ける。

「オタワ市内でお土産を買った後のことです。翔太郎さんがリドー運河などを見るため、周辺を公用車で回っています」

 リドー運河はオタワとキングストンを結ぶ、1832年に開通した北米最古の運河で、やはり世界遺産。この時期は運河が凍り、美しい雪景色を楽しめる。外務省は「観光動機による行動は一切ない」として、翔太郎氏の訪問先は公表していないが、この絶景も国民に「発信したい」がために訪れたと言い張るのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/53fd66275888d9b9e6a5e28c205ff231be2da4ba?page=1