米国の貿易赤字が過去最大、消費好調で 中国との取引も活発

米商務省が7日発表した2022年の貿易統計によると、モノの貿易赤字は、国際収支ベースで前年比9・3%増の1兆1918億ドル(約156兆円)となり、過去最大を更新した。米国民の個人消費の拡大などを受け、輸入が輸出を大きく上回った。

モノの輸入は前年比14・9%増の3兆2773億ドル。22年前半の消費の拡大で、携帯電話などの輸入が増加。コロナ禍やウクライナ危機などによる供給制約の和らぎもあり、乗用車の輸入も増えた。需要に対応しようとする企業が在庫の積み増しに動いたことも大きかった。

モノの輸出は同18・4%増の2兆856億ドル。原油や天然ガスなどが伸びた。ウクライナ危機を受け、ロシア産エネルギーの調達をやめる動きが広がった欧州向けなどを中心に、米国産エネルギーの需要が高まった。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR283H1XR28ULFA004.html?iref=sp_new_news_list_n