https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00478/020700043/?P=2
─開発から量産まで10年で約5兆円もの資金が必要だとこれまで発言されています。巨額資金を投じて大型工場を建設したとしても、高い稼働率を維持できるのか懸念があります。

東氏:それほど大規模な生産ラインは狙っていません。(直径300ミリメートルウエハー換算で)月産3万~4万枚ほどで行こう、と話し合っています。台湾積体電路製造(TSMC)や韓国サムスン電子と違って小規模になるでしょう。この会社の使命は最先端から3世代くらいを、次の段階、次の段階と追いかけていくことです。2ナノの次は1.5ナノを狙い、その先は、という風にです。

 政府からは【3兆数千億円】という資金を累積で拠出してもらえるよう合意を形成しています。およそ7~8年のスケジュールで検討しています。適切な時期に新規株式公開(IPO)をして会社を上場させ、民間からも資金調達できるようにしていく方針です。

─製造コストが安いTSMCが同世代品を製造できる場合、そちらに顧客を持っていかれるという事態には陥りませんか。

東氏:ラピダスが狙うのは、汎用と専用があるとすれば、専用です