【速報】控訴審も国の責任認めず「棄却」 28年前に火災で女児死亡の母親・青木恵子さんの冤罪事件 判決直後、青木さん立ち上がり「これからも国と冤罪作っていって下さい。不当判決…」と裁判長に 大阪高裁

28年前に火災で女児が死亡した冤罪事件をめぐり、無罪が確定した母親が捜査が違法だったと国などを訴えていた裁判の控訴審で大阪高等裁判所は一審に続き検察の捜査の違法性を認めませんでした。

青木恵子さん(58)は28年前、大阪市東住吉区で小学6年の娘(当時11)が死亡した火災をめぐり保険金目的による放火殺人などの罪で無期懲役の判決を言い渡され服役しました。

一審判決で大阪地裁は警察について「取り調べは明らかに違法だ」として大阪府に約1220万円の支払いを命じたものの検察の捜査については「後から見ると種々の問題はあるが、違法とまでは断じることができない」として違法性を認めず、青木さんは控訴していました。

9日の二審判決で大阪高裁(牧賢二裁判長)は一審と同様警察の捜査の違法性は認めつつも検察の捜査の違法性を認めず青木さんの控訴を棄却しました。

判決直後、青木さんは立ち上がり、右手を机にバンとたたきつけ、裁判長に向かい「これからも国と冤罪を作っていって下さい。不当判決を忘れないで下さい」と発言しました。

裁判長と裁判官はこれに対し、黙って法廷を後にしました。

青木さんは判決後の会見で、「こんな人が裁判長だったら冤罪者は救われない。これからも上告はします。結局国の違法性を認めない。そんな馬鹿な答えを言うんだから、これからも国と手を取り合って冤罪を作っていくということですよ。でも私は負けないし戦っていこうと思う」と怒りをあらわにしました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/82c51d6470b0ee3443df0a2f88dfd6a416ef4413

しかし7年前やり直しの裁判(再審)で無罪が確定し、青木さんは「違法な捜査で20年間にわたり不当に拘束された」として、大阪府や国に損害賠償を求める裁判を起こしました。