「発症予防効果」
1つ目は「発症予防効果」です。
メッセンジャーRNAワクチンが薬事承認される前に、海外で発症予防効果を確認するための臨床試験が行われ、
95%という発症予防効果が確認されたことは大きく報道され、記憶に残っている人も多いでしょう。

現在のオミクロン株に対して、従来株ワクチンの追加接種やオミクロン株対応2価ワクチンの接種による発症予防効果は、
約70%とされています。

この70%というのは、「ワクチンを接種した人の70%が感染しない」という意味ではありません。
感染症の発症率によりますが、たとえば10%だった発症率を3%に低減できるという意味です(図1)。
当然、感染者数が多いほど、このインパクトは大きくなります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20230209-00336268