【ブリュッセル=酒井圭吾】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は9日、ブリュッセルで開かれている欧州連合(EU)首脳会議への出席後、加盟国を四つのグループに分け、それぞれの首脳と具体的な軍事支援について協議した。戦闘機を含む兵器の追加供与も改めて要望したとみられる。
 ゼレンスキー氏は加盟27か国がそろった首脳会議で、より強力な兵器供与の必要性を訴えた。ただ、EU側は「兵器の提供は加盟国の主権的な決定事項」として、2国間協議の開催を決定した。時間の制約から、ゼレンスキー氏は6~7か国に分けた首脳グループと立て続けに協議した。ゼレンスキー氏は9日の記者会見で「成果なしでは帰国できない。我々の生存には、武器や資金が必要だ」と強調した。

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