《旭川14歳女子中学生いじめ事件》遺族をツイッターで誹謗中傷したアカウント「きなこもち」に事実無根の情報を吹き込んだ人物がいた
2/10(金) 17:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/17b221446dee86a78b4a4db73cfe3ef87c19433d
「『きなこもち』というアカウント名を使い、ネットで遺族を誹謗中傷した旭川在住の女性には嘘の情報を吹き込んだ人物がいます」── 「NEWSポストセブン」の取材にそう証言するのは、遺族を支援する関係者だった。
2021年2月13日、中学2年生だった廣瀬爽彩さん(当時14歳)は自宅から失踪し、翌3月に北海道旭川市内の公園の雪の中で凍死している状態で発見された。

 爽彩さんが亡くなった背景には、中学の上級生からのいじめ問題があるとして、第三者委員会が調査を進め、昨年4月にいじめと認定。非業の死を遂げた爽彩さんの事件からまもなく2年が経とうとしている──。

 現在、旭川市長直属の第三者委員会が、爽彩さんの亡くなった経緯といじめとの因果関係について再調査を進めている。そんな中、ツイッター上での誹謗中傷により、爽彩さんの母親の名誉を傷つけ、精神的苦痛を与え続けたアカウントが特定された。
同アカウント「きなこもち」(現在は削除されている)を使っていたのは旭川市内在住の40代の女性。爽彩さんの母親が、この女性に対して約250万円の損害賠償を求めて提訴していたことが代理人弁護士への取材で明らかになった。

 問題の「きなこもち」は、♯旭川14歳女子凍死事件 ♯廣瀬爽彩 ♯廣瀬爽彩家庭環境などのタグをつけて、爽彩さんの母親に対して、2021年4月26日から29日の間にかけて「家庭環境に問題があった」などと、遺族の名誉を棄損する内容を12件投稿。

 現在も「きなこもち」の悪質な投稿は以下のようにネット上で拡散され続けている。

《家の中がゴミ屋敷化してた時期がありました。靴を履いて家に入ってた状態。最終的には家で生活できず娘と車中泊の生活。殴る蹴る等の虐待さえなければそれでいいんでしょうか?》

《小学生の時から家出を繰り返したり、夜遊び歩いたり、同級生に相談したり、学校から逃げ出したり…たくさんSOSを出してたと思います。不倫する前に娘にもっと目を向けて、寄り添ってあげたら良かったのに!と周りでは言っている人が多いです》

《だから言ってるんですよ。家庭にも問題もあったって。昔から知り合いだったり、身近な人で知ってる人は多いんです。みんな「またか」「やっぱり」って思ってるから発言しないだけです。本人と身近じゃなく何も知らない人達が否定してるだけです》

 訴状によると、原告側である爽彩さんの母親は「あたかも子供を小学校時代から知っており内部関係者であるかのように装っての投稿は、悪質性が高い」と主張。
被告側の女性は1月30日に旭川地裁で行われた口頭弁論で、投稿の事実は認めたが、ツイッターの投稿内容については、「投稿は断片的な事実を記載したもので根拠はなく、原告の社会的評価を低下させたとはいえない」とし、請求棄却を求めて争う姿勢を示している。

「きなこもち」の投稿者はなぜ、このような誹謗中傷を行ったのか。「NEWSポストセブン」が支援関係者に取材したところ、旭川在住のX子という女性が関与していることがわかった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/17b221446dee86a78b4a4db73cfe3ef87c19433d?page=2

「『きなこもち』の投稿者とX子は昔からの親友です。爽彩さんの事件報道後に『きなこもち』の投稿者はX子から『部屋もゴミ部屋みたいになっててさー。靴はいて家の中入るって、言ってたもん』
『(爽彩さんは)しょっちゅう自殺未遂とかあったみたいだし、申し訳無いけど“またか”しか思えなくてね』
『何か知らんけどあいつ、何かにつけてよく男紹介って言うかそんな話してきてたんだよね』など根拠のない一方的な話を鵜?みにして、真偽を確かめずにツイッターにアップしました。
もちろん、言われているような事実はありません」(支援関係者)

「きなこもち」に虚偽の情報を吹き込んだX子とはどのような人物なのだろうか。

「X子は30代の旭川市在住の女性で、爽彩さんのお母さんは薄い知り合い程度の関係で親しくはない。『きなこもち』についても過去に名前と顔を知っている程度の間柄です。

 なぜ遺族を誹謗中傷する書き込みを行ったのか、個人的な恨みがあったのかはまだわかりません。ただ、『きなこもち』の投稿者もX子も反省している様子は今のところないそうです」(同前)

 遺族は深い悲しみのなか、2月13日で爽彩さんが行方不明となって3年目をむかえる。