3年前の9月中旬。大阪府内で地元政治家が主催する1泊2日のレクリエーションイベントに参加した小学生の
男女8人は、宿泊施設で消灯時間を迎え、それぞれに割り振られた2段ベッドにもぐりこんだ。
 非日常生活の興奮もあってか、横になってもなかなか寝つけない。
 すると、引率責任者の政治家がスマートフォンのライトを頼りに部屋に入ってきた。
おとなしく寝ているか“見回り”に来たのだと思い、寝たふりをすることに。自分のベッドに近づいてくる――。

●女児4人の身体を順繰りに触る
「“修学旅行あるある”のような展開ですが、このあとの展開がひどい。寝ているかどうかスマホで照らして確認した上で
当時10~11歳の女児4人の身体を順繰りに触ったというんです。子育てや教育・青少年育成政策に力を入れる政治家
だったため、信頼を裏切る犯行に保護者や支援者らは大きなショックを受けています」(全国紙社会部記者)

 イベントに参加した女児4人の身体を触ったとして大阪府警捜査1課が2日、強制わいせつの疑いで逮捕したのは
大阪狭山市の市議会副議長を務めるベテラン市議・井上健太郎容疑者(54)。

 同課によると、「わいせつな行為はしていない」と容疑を否認している。
 井上容疑者は女児が寝ていると思い込んで犯行におよんだのだろうが、実際は“うそ寝”だったため
女児は何をされたかわかっていたという。 捜査関係者はこう話す。

「照らした光で起きてしまった子もいる。被害者心情を考えると犯行の詳細は明かせないが、何かの拍子にサッと身体に
触れてしまったとか、肩をポンと叩くような触れ方ではない。女児は寝たふりをしながら、触られるのが嫌で
抵抗するように身体を動かしたりしている」

●“お触り”キャンプのおぞましい実態
 女児が身体を動かすと、起きてしまうことを警戒してか、いったんベッドを離れるなど手を止めたという。
それでも諦めず、3、4回戻って来てまた触ったというからひどい。
「被害女児はそれぞれ“気持ち悪かった”と言っている。“顔を見るのもイヤ”と拒絶反応を示したり、“気分が悪くなった”と
体調不良に陥ったことを打ち明けた子もいる」(前出の捜査関係者)
 犯行の発覚が遅れた大きな要因のひとつが、市議会議員という肩書きだ。

 井上容疑者は議員活動のかたわら、おもに小・中学生を対象とするキャンプやネイチャーゲームなどの自然体験教室を
20年以上も主催。自ら「健ちゃんキャンプ」と名付けて参加者を募り、地元ではアウトドア指導者としても知られていた。
府内のほか京都府や兵庫県にも活動の幅を広げ、同市のこども会副会長も務めるなど信頼の置ける人物のはずだった。

 前出の記者は言う。

「犯行の翌日、女児同士は被害に遭ったことを互いに話したようです。解散後、車で迎えに来た親にも被害を話したものの
勘違いではないかと深刻に受け止められなかった。なにしろ子ども政策に真剣に取り組む市議ですしね。それで心の奥に
封印していたようですが、昨年春、被害女児同士がこの“悪い思い出”についてSNSでやりとりしているのに親が気付き
あらためて話を聞いたところ、複数が涙ながらに被害を訴えたといいます」


https://news.yahoo.co.jp/articles/1650c74091b5161b8d77040a1903c977301aa662