米軍のF16戦闘機は12日、中西部ミシガン州のヒューロン湖上空で未確認の飛行物体を撃墜した。米国やカナダの上空を高い高度で飛んでいた気球などが撃墜されたのはこの8日間で4例目。
今回撃墜された物体は4日にサウスカロライナ州沖合で米空軍に撃墜された偵察用の疑いが持たれている中国の気球や、10日と11日に米アラスカ州やカナダ領空を飛行していた未確認物体よりも低空を飛んでいた。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のバンハーク司令官は12日の会見で、米・カナダ上空で撃墜した3つの物体がどこから来たかについて、地球外も含めあらゆる可能性を排除していないと述べた。
バンハーク氏は3物体について、その起源が宇宙である可能性を米当局として否定しているのかとの問いに対し、「それは情報当局と防諜(ぼうちょう)当局の判断に委ねる。現時点で私は何も排除していない」と語った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-12/RPZLLQT0AFB401