日本共産党の指導部の選出方法について―― 一部の攻撃にこたえて
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2023-02-11/2023021104_01_0.html
副委員長・党建設委員会責任者 山下芳生

(略)
 たとえば、いまの党規約では、党首である幹部会委員長も、当然、党大会決定、中央委員会決定、幹部会決定、常任幹部会決定に拘束されます。党の決定から離れて、勝手な言動を行うことは許されません。

実際に、志位カズオ委員長が、重要な方針の発表や新しい見解の表明をするときは、必ず中央委員会や幹部会、常任幹部会の決定あるいは了解をふまえて行っています。2015年9月、当時の安倍政権によって安保法制=戦争法が強行されたその日のうちに、志位委員長が、「戦争法廃止の国民連合政権」をつくることを提唱したときも、直前に中央委員会総会を開き、この方針を全員一致で決定したことを踏まえてのものでした。だからこそ、その後、市民と野党の共闘の発展のために、全国の党組織が真剣かつ誠実に力を発揮することができたのです。

 かりに、党首を直接選挙で選出した場合どうなるでしょう。「党員に直接選ばれた党首」ということで、その権限はたいへんに強大なものになるでしょう。中央委員会を現行とおなじ党大会で選出した場合、中央委員会との関係でも、党員の直接選挙で選ばれた党首の権限が大きくなってしまうことも起こりえます。それが果たして民主的な党運営といえるでしょうか。私たちはそうは考えません。