1997年の連載開始から25年を超え、大人気のまま邁進するマンガ『ONE PIECE』。フィリピンのルフィも逮捕されたことだし、途中で飽きてドロップアウトした読者のためにも単行本を全部読んで、内容をまとめてみた。 とはいえ、まとめても長い。

1〜10巻「東の海編」

 世にも珍しい「悪魔の実」を食べ、ゴム人間になった少年ルフィ。特殊能力を得た代わりにカナヅチになったルフィを助けるため、海獣に片腕を食いちぎられる海賊シャンクス。名のある海賊団の船長がザコキャラに腕を食われるとか、設定がテキトーすぎる。実際、10年後にルフィがこの海獣を一撃で倒している。
 海賊として出航したルフィは1巻でゾロ、3巻でナミ、5巻でウソップを仲間に。ちなみにウソップ登場時のエピソードは、イソップ童話『オオカミ少年』の丸パクり。7巻ではサンジが登場。赫足のゼフが空腹から自分の足を切断して食べるシーンは、少年漫画としては発禁レベルに残酷。
 序盤の中ボス、魚人族のアーロンが登場する8〜11巻では、重すぎる奉貢(税金)や韓国のウリナラ思想を思わせる種族主義などが背景に。少年漫画に社会問題を持ち込むという作者の説教臭さが早くも現れている。そのくせ、村を丸々買い取るという私欲のために多くの人を騙し、金品を盗んできたナミをヒーローサイドで描くという理不尽。盗品を政府の役人に没収されて逆ギレするナミだが、「罪人が偉そうな口をたたくな」という役人の主張が正論。
 窮地に陥ったナミは、泣きながら「ルフィ…助けて」と懇願。平成の毒婦・木嶋佳苗ばりの名演技に騙され、船員の命をも危険に晒してアーロンに挑むルフィ。血まみれになって戦う麦わらの一味の姿をただ見物しているだけの村人もナミに負けず劣らずのクズ人間。

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