さらに取材を進めるなかで、この島の登記を調べてみると、土地の権利が900以上に細かく分かれていることが分かりました。

 なぜ、細かく分かれているのか。専門家は、この状況が、過去に流行した“ある手法”に似ていると話します。

 土地の購入に詳しい 堀内恭彦弁護士:「1960年~80年代にかけて、リゾート地を小さく区分けして販売するという商法があって。その名残で、細かく区分けされているのだと思います。きれいに区割りされていますから、さも区画整理された立派な土地だという錯覚を覚える方がいます」

 実際は手つかずの荒地でも、販売区域がきれいに区分けされていることで、価値のある土地だと思わせる手法。堀内弁護士によると、特にその土地に行ったことのない人に効果があるといいます。

 堀内弁護士:「北海道とか沖縄とか、なかなか現地確認に行けないような土地とか、リゾート地を販売する時に、こういう手法を取られていたことがあります」「(Q.購入した人は一度も現地に行かずに?)そういう場合もあります。そこで初めて、だまされたことに気付く」

 この島の土地もより良く見せて、高く売ろうとしていたことがあるのでしょうか。以前所有していた会社の男性は、次のように話します。

 前所有会社の役員・奥茂治さん:「元から“いわくつきの島”なんですよ。“詐欺師がうごめく島”ですよと。そういう金にしようという人たちが、そこに寄ってくるんですよ」

 中国人女性:「島を買ったのは、後々必ずもうかるからと確信したからです」

 動画上では「もうかる」と話し、期待する様子を見せる中国人女性ですが…。

 奥さん:「女性も被害者じゃないか?というのが、私たちの最初の直感」「(Q.被害者というのは具体的には?)要するに、この女性もだまされているんじゃないかと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3da30a68481c3ba4f40da178dc485baeefdb9efe

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