恋人であり悪人でもある布団=中学生・鈴木杏沙珠・14(東京都)

 私には忘れようとしても決して忘れられない恋人がいます。それは布団です。
布団は寝るために必要なものですが、どんな時でも私をやさしく暖かく包み込んでくれます。

 今の時期、特に冷え込むので、毎朝、暖かい布団から出るのがとても嫌になります。
でも学校に行くには、つらいですが恋人と別れなければなりません。
また、私は暑がりなので夏は冬と違って布団をどかしたくなりますが、布団のおかげで体温を維持できて風邪をひきません。

 大好きな布団ですが、時に悪人になることがあります。それは私が塾に行く時。
私は寝るのが大好きなので、学校から帰宅すると、塾に行く時間ぎりぎりまで布団に入って過ごすことがあります。
そんな時、布団は私を夢の世界へと誘うのです。私は誘惑に負けて塾に行けなくなります。

 私にとって布団は恋人であり、同時に悩ましい悪人でもあります。

https://mainichi.jp/articles/20230214/ddm/005/070/002000c