29歳の棋士・堀彩乃女流1級、ステージ2の舌がんに「試練を冷静に受け止めています」

 日本女子プロ将棋協会が21日、同協会の堀彩乃女流1級(29)がステージ2の舌がんで1月下旬に手術を行ったと伝えた。

 昨年2月頃、口内炎のような症状が出たため、東京都内の歯科医院を受診したところ、舌に歯が当たって傷ついている可能性があるので、噛み合わせ調整やマウスピースで様子をみる。同年12月、口内炎が治らず、痛みが増してきたため、再度専門病院を紹介してもらい精密検査を行った。

 今年1月、一度目の精密検査では異常なしだったが、MRI画像の二度目の検査の結果、舌がんと診断。同月28日に入院し、31日に舌の半分と周辺リンパの切除手術と舌の再建移植手術を行った。同協会によると「転移はなく、術後の経過は順調」とのことで「今後も、経過を注意深く診ながら、適切な治療を行ってまいります」としている。

 堀女流1級は、3月に予定されているLPSA1dayトーナメント「けやきカップ」ならびに女流順位戦D級4回戦と、それ以降の対局に向けて、現在、治療とリハビリを行っている。

■堀彩乃女流1級のコメント
いつも応援してくださりありがとうございます。突然のご報告となり、ご心配おかけします。舌がんと診断されたときは、嫌な予感が当たってしまい残念でした。ただ、今は与えられた試練を冷静に受け止めています。

手術後は、順調に回復しております。とは言え、舌の半分と周辺リンパを切除していますので自然に言葉を発する事が少し困難になります。当面の間、イベントの聞き手や記録係など、言葉を多く発するお仕事は控えさせていただきます。

今はしっかり治療とリハビリに専念し、元気な姿で将棋を指せるように頑張ります。盤上に復帰することで、同じ病気やさまざまな病気と闘っている人に勇気や希望を与えることができればと感じています。これからも応援をよろしくお願い致します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/257c541447143489415a991122d7aaf75224ffde