家のカギをかけたのか何度も確認してしまう…ジワジワと増えている「大人の発達障害」の典型的症状

ジワジワと増えている「大人の発達障害」とは、どんな症状があるのか。認知神経科学者の井手正和さんは、不安を振り払うために同じ行動を無意識に繰り返し、エスカレートさせてしまう傾向があると指摘する。
井手さんの著書『発達障害の人には世界がどう見えているのか』(SB新書)からお届けする――。


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――大学生のJさん。ゼミの授業で研究発表することになり、迎えた当日。
教授:「では、次はJさん。お願いします」
Jさん:「はい……」
教授:「顔色がすぐれないようですが、大丈夫ですか?」
Jさん:「あ、はい……大丈夫です……」
教授:「では、始めてください」
Jさん:「……(無言)」(どうしよう……全員が私のこと見てる)
教授:「ん?  どうしましたか?」
Jさん:「……(無言)」(みんな「お前なんかがうまく発表できるわけないだろ」って思ってるんじゃないかな……)
教授:「Jさん?  Jさん?」(初めての体験でガチガチに緊張しているのかな?  まあいい経験だよね)
Jさん:「……(無言)」(そうだよね……今までうまくいったことないしね。そんな私がみんなのようにうまくできるわけがない。どうせ今回も失敗するよね……)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e62de4cd27577be42f69636e4b3b80bdcc6d395e