この言葉のアヤみたいな話は、1945年8月15日に発生した出来事を「終戦」と呼ぶか「敗戦」と呼ぶかという問題によく似ている。

よりビビッドに事態を表現しているのは「敗戦」だが、日本人の多くが今なお「終戦」という言葉を使いがちであるように、客観的過ぎる表現は、当事者には時に受け入れ難いものである。