「太陽の塔」殴って破壊、容疑で46歳逮捕 岡本太郎さん展覧会

愛知県美術館(名古屋市東区)で展示されていた芸術家、岡本太郎の作品「太陽の塔」を殴って壊したとして、県警東署は24日、名古屋市昭和区広路通1、会社員、栗本篤史容疑者(46)を器物損壊容疑で逮捕した。
「覚えがありません」と否認しているという。

逮捕容疑は23日午後4時45分ごろ、県美術館で開催中の「展覧会 岡本太郎」で展示されていた「太陽の塔(1/50)」を手で殴って壊したとしている。

県美術館によると、監視員が大きな物音に気付いて展示室を確認すると、表面に約3センチの亀裂が入っていた。美術館は24日から太陽の塔の展示を中止した。

作品は1970年制作で、高さ145センチ、幅128センチ、奥行き50センチ。大阪万博のシンボルとして脚光を浴びた「太陽の塔」の50分の1サイズの模型で、美術館の担当者は「とても遺憾に思う。今後は作品を守りながら展示する方法を検討していきたい」と話した。

展覧会の会期は3月14日まで。警備態勢を強化した上で継続するという。【熊谷佐和子、酒井志帆】

https://mainichi.jp/articles/20230224/k00/00m/040/236000c

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