アイスランドが捕鯨中止へ 24年以降、日本の需要減少

【ロンドン=共同】アイスランドのスバーバルスドッティル漁業・農業相は4日、捕鯨業者に2023年まで割り当てている捕獲許可について、現状では24年以降の更新を認めないとの考えを明らかにした。主な輸出先である日本での需要が減少していることなどが理由で「経済的利益のない捕鯨を続けるリスクは冒せない」と説明した。地元メディアが伝えた。

アイスランドは日本やノルウェーと並び、商業捕鯨を行う数少ない国の一つ。

スバーバルスドッティル氏は地元紙への寄稿で、欧米などで反発の根強い捕鯨自体が「物議を醸す活動」で、自国に悪影響を及ぼす恐れがあると強調。さらに日本などで需要が減少し、過去3年間の捕獲実績は昨年のミンククジラ1頭にとどまったと指摘した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB050MK0V00C22A2000000/