https://news.yahoo.co.jp/articles/d6583e4177ac92fc49a814d7355e2c29dba3e31f

同性愛者であることを告白したチェコ代表MFヤンクトが改めて自身の思い語る 「今は本当に自由で、素晴らしい気分」

先日にゲイであることをカミングアウトしたスパルタ・プラハのチェコ代表MFヤクブ・ヤンクトが、改めて自身の考えを語った。イタリア『Mediaset』が伝えている。

ヤンクトは今月13日、自身の公式ツイッターに投稿した動画を通じて、自身が同性愛者であることを告白した。

「僕はヤクブ・ヤンクトで、他のみんなと同じように長所もあれば短所もある」

「僕には家族がいて、友達がいる。そして、仕事があって、長年に渡って真剣に、プロフェッショナルに、情熱を持って、ベストを尽くしてきた」

「他のみんなと同じように、僕も恐れることなく、偏見なく、暴力もなく、愛を持って自由に生きたいと思っている」

「僕はホモセクシャルであり、もう自分を隠したいとは思っていない」

男子の現役プロフットボーラーでは、オーストラリアのアデレード・ユナイテッドのジョシュ・カヴァッロ、イングランドのブラックプールのジェイク・ダニエルズに続く、カミングアウトとなったヤンクト。

そのカミングアウトに対しては、常にコミュニケーションを取っていたスパルタ・プラハ、レンタル元のヘタフェを含めた多くのクラブ、世界中のフットボーラーから全面的な支持の声が挙がった。また、先日に行われたヤブロネツ戦で同選手が途中出場した際にはスタンドのサポーターから温かな拍手が捧げられていた。

そういった多くの理解者が存在する一方、宗教的な観点や個人的な偏見によってLGBTQを嫌悪する声は一定数以上あり、ヤンクト自身も今回のカミングアウトを決断した際、そういったリスクを覚悟していたという。

「フットボール界はホモフォビア(同性愛嫌悪)なのか? 間違いなく、少しはそうだと思っている。なぜなら、もし僕がクローゼットからカミングアウトした最初のフットボーラーなら、そんな感じだろうね」

それでも、ヤンクトは今回の自身の決断に満足感を示しており、以前よりも生きやすさを感じているという。また、自身と同じ悩みを持つ多くの人たちの助けになりたいと新たな決意を示している。

「この決断はとても重要であり、僕はとても満足している。ある人にとっては革命的なことかもしれないけど、僕にとっては絶対的に普通なことなんだ」

「26年もの間、その壁に阻まれて、自分が思うように生きることができなかった。だけど、カミングアウトした後は本当に自由で、素晴らしい気分だよ」

「クローゼットから出ることを恐れている人はたくさんいる。僕たちは、そういった人たちの手助けもするつもりだよ」