https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0019/topic101.html

地球温暖化による水不足問題 世界各地で水を巡る攻防戦

今月6日からエジプトで開かれている、気候変動対策を話し合う国連の会議「COP27」
「水の安全保障」を争点のひとつとしています。
各国は気候対策・水対策が国の安全保障に関わることに気づき始めたのです。

100を超える国の首脳らが参加する首脳級会合の冒頭で、国連のグテーレス事務総長が、「人類には選択肢がある。協力するか滅びるかだ」と述べて国際社会が一致して気候変動対策に取り組むよう訴えました。

いま地球の気温は産業革命前より1.1℃上昇し、これが1.5℃を超えると、後戻りできない、深刻な影響が広がるとされています。
ことしは、日本でも「記録的な猛暑」となり、また世界各地では熱波や干ばつなど異常気象が相次ぎました。気候変動による危機で何億という人々の、命や暮らしが脅かされています。

今回、世界各地を取材すると、私たちの生活に欠かせない「水」を巡る様々な対立やあつれきが起きていることがわかりました。