https://news.mynavi.jp/article/20230226-2601411/
もう1人、高知県に住む橋田達夫さんは(65)は2年前、宗教2世である36歳の長男を失った。元妻が旧統一教会に入信したのは、長男が小学1年生のとき。2人の息子は、母の修練に同行し、家庭は、高額な献金などが重なり崩壊の一途をたどった。自ら命を絶った長男が亡くなる前に「お父さんごめんね、ごめんね…」と話していた姿が脳裏から消えないと語る。

韓国で新興宗教を研究する卓志一(タク・ジイル)教授は、親子2代で韓国基督教の牧師であり、旧統一教会の問題点を研究してきた。卓教授は旧統一教会2世の貧困問題は、献金ノルマが厳しい日本特有の事例だと指摘する。

事件を受けて、旧統一教会の被害者救済法が12月に成立した。しかしあくまでも宗教の献金にまつわることだけだ。高額献金だけでなく家庭崩壊、という深刻な現実から子どもを救う方法はないのか。語り始めた彼ら、そして家族の言葉から、身近にいるであろう「宗教二世」の救済の道を探る。