<模倣品>

一方、コカ・コーラと競合するロシア企業は生産能力を拡大し、新しい「コーラ」製品を発売した。

また、イケアはロシアから撤退する際、同国のIT大手ヤンデックスの電子商取引部門、ヤンデックス・マーケットに在庫を売却した。

ヤンデックス・マーケットは、これまでイケアの店舗を通じて製品を販売していたサプライヤーが、顧客に直接売れるようにしたと説明している。

だが、こうしたサプライヤーの間では、異なったブランド名でイケアのレプリカ商品を売る動きもある。ある業者は既に、イケアの寝具セットの模倣品を「ARUA」名で宣伝している。

イケアは、類似品について調査していると説明した。

もっとも、消費者は西側ブランドに執着があるため、国内生産品の拡大は阻まれるかもしれない。

ベン・ツィオン氏は「ロシア人が慣れ親しんだブランド力のある製品が、今後も長い間市場で好まれ続けるだろう。『メード・イン・ロシア』に移行しようという機運はあるが、実際にはロシア版コーラに消費者を夢中にさせるのは非常に難しそうだ」と語った。

(Alexander Marrow記者)