どうして2月は28日までしかないの

なぜ2月だけ短いのかは、暦(こよみ)がどのようにできたのかと深い関係があります。

今使われている暦というのは、2000年以上も前に、ローマで作られた暦が、約400年前に改良(かいりょう)されてできたものです。ですから、今のわたしたちにはあまりなじみのない、当時の外国の習慣(しゅうかん)がいくらかのこっているのです。
今は1月が1年の始まりですが、大昔のローマでは3月が1年の始まりとされていました。おそらく、作物の芽がでる春が、1年の始まりにふさわしいと考えたためだと思われます。3月で始まると、2月は1年の最後の月になります。
次に、その2月が28日であった理由ですが、現在の暦は、30日の月と、31日の月がだいたい交互(こうご)にならんでいますが、大昔のローマの人たちは29と31を縁起(えんぎ)のいい数字と信じていました。それで、1か月を29日か31日として暦を作ったところ、最後の2月が28とはんぱになってしまったのです。しかし彼らは、それを気にすることなく、暦を使い始めたというわけです。
その後、何度か暦が作りかえられていくうちに、今のように1か月は30日か31日にかわったのですが、どうしても1年の中に短い月を1つ入れないと、365日になりません。そのため、今でも一番短い月は2月ということになっているのです。

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