「結婚・出産は必須」と考える20~30代女性 わずか4%=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国社会福祉研究会の学術誌「社会福祉研究」の掲載論文によると、20~30代の韓国女性のうち、結婚・出産が必須だと考える人は少なく、約半数が女性の人生に結婚と出産は重要ではないと考えていることが分かった。

 また、社会の包容性や公正性が低いと認識する人ほど結婚・出産に対する態度が否定的であることが分かった。

 韓国では少子化対策として、16年にわたり計約280兆ウォン(約29兆円)の予算が投じられたが改善する兆しはなく、根本的な問題へのアプローチが必要との指摘が出ている。

生活の質や社会に対する認識が結婚や出産に及ぼす影響などをまとめた同論文によると、満20~34歳の未婚の男女281人を対象に調査した結果、「女性の人生では結婚と出産が必須」と回答した女性は4.0%、男性は12.9%だった。

 「女性の人生では結婚と出産が重要だ」と回答した女性は42.9%で、男性は61.3%だった。「女性の人生で結婚と出産が重要ではない」と回答した女性は53.2%で、男性(25.8%)の2倍以上を記録した。

 女性は結婚と出産が自分の人生でそれほど重要ではなく、選択の問題とみなしている一方で、男性は女性にとって結婚・出産が重要であり、必須であると認識する傾向があることを示している。

 同論文は回答者の性別だけでなく年齢、生活の質(教育水準、職場での立場、健康状態、抑うつ感、幸福感)、社会の質(経済的安定性、社会的信頼、機会の平等、決定の自由、社会階層の移動性)を基準に分析した結果、主観的に生活の質が高いと考える人ほど「結婚と出産が重要だ」と回答した割合が、「結婚と出産が重要ではない」との回答より高かった。

 また、社会的信頼が高く、機会が平等と認識している人ほど、結婚と出産が重要と考えるケースが多いことが分かった。

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