東芝は国内勢だけの買収劇か、グローバルPE不参加の方向-関係者

東芝の買収交渉では、日本産業パートナーズ(JIP)主導の陣営が150億ドル(約2兆円)規模の案を提示しているが、多くのグローバル投資ファンドは加わらない方向で、完全に国内勢だけによる買収劇の様相が強まっている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、ブラックストーン・グループとBPEA・EQT、CVCキャピタル・パートナーズをエクイティー投資家として参加させる交渉は行き詰まり、JIP陣営に現時点で加わるのは、国内勢だけだ。

  一部の関係者によると、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社は、買収ディールのバリュエーション(評価)や複雑さ、政治性を懸念している。JIP陣営は、海外の投資家を参加させることで、中国の反トラスト(独占禁止)当局の審査対象となる事態を避けたい考えという。

原題:Toshiba $15 Billion Deal Leaves Global Buyout Firms on Sidelines(抜粋)

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https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-28/RQRRENDWLU6801