【参考ニュース】

日本原燃再処理工場で全消灯トラブル IAEAが一時、監視できず
2023/2/22 12:30
https://www.sankei.com/article/20230222-XCECDSUBPVILZGCBXYCG347IXU/

日本原燃の使用済み核燃料再処理工場=令和3年、青森県六ケ所村(共同通信社機から)
日本原燃の使用済み燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で今年1月、国際原子力機関(IAEA)の監視対象区域となっている一部施設の照明が全て消えるトラブルがあったことが22日、原子力規制委員会の報告で明らかになった。

規制委によると1月28日、原子力発電所から出た使用済み燃料をせん断、溶解する前処理建屋内にある部屋で、電源盤のメンテナンス作業中に照明が全消灯した。この部屋は保障措置上の監視対象になっており、IAEAが同日午前10時から約2時間監視できない状態となった。

日本原燃は建屋内にある11カ所の照明のうち8カ所を消灯して保守点検することをIAEAと規制委に事前報告していたが、メンテナンス前に6カ所の照明が電球切れになっていたことも判明。監視カメラの記録を確認する核物質管理センターは1月30日にトラブルを把握したが、規制委には報告しておらず、2月9日にIAEAから規制委と日本原燃に指摘があったことで発覚した。

再処理工場は、使用済み燃料からプルトニウムを取り出す施設。IAEAは核物質が平和利用以外に扱われていないか監視を行っている。

日本原燃の再処理工場では全消灯トラブルが起きた同じ日に敷地内の消防車が燃える火事があった。