文系学生が多いと経済成長の足手まといになるのか―中国メディア

中国メディアの財経によると、北京大学の女性博士はこのほど、自身の困難な
就職活動経験をインターネット上で共有した。

トップレベルの名門校の高学歴人材でも仕事が見つからない原因はおそらく
文系だからだ。この女性の専攻である歴史と条件が一致する仕事は多くない。
面接を受けたのは、22の高等教育機関、13の高校、3の公的機関、2の学外教育機関
そして公務員。とても励んだものの良い結果は得られなかった。

同様の例は他にもある。武漢大学で政治学を専攻して卒業した男性が記した
文章が先ごろ、ネット上で注目された。この男性は荷物運搬人やウエイター、
マンション管理人、雑役などを経験し、卒業から10年後の現在は果物屋の店員だ。

北京大学の文系卒ですら仕事が見つからないのだから、よりランクの低い
大学の卒業生にとってはなおさら困難だ。延辺大学で歴史学の博士号を
取得した男性は中国で最も高学歴の配達員となった。

「文科生百無一用(文系学生は百に一つの用もなさない)」との言葉は
高校3年生の出願にも影響を与えている。

求人サイトの智聯招聘によると、22年に人文学科を卒業して就職先との
契約に至った率は12.4%にとどまり、理工系の半分にも満たなかった。
公務員試験でも人気があるのは理工系だ。

給与面での格差もある。20年の文系卒で最も多かったのが3000~5000元(約5万8000~9万8000円)
だったのに対し、理系卒で最多は5000~7000元で、就職後の給与の伸びも同レベルにない。

中国人民銀行(中央銀行)が21年4月に発表したワーキングペーパーは、
「文系学生が多いと経済成長の足手まといになる」
「東南アジア諸国が中所得のわなにはまった原因の一つが文系学生の多さ」

と述べていた。当時は納得しない人も多かったが、今見ると、ある意味、
理にかなっているように思える。
https://www.recordchina.co.jp/b909826-s25-c30-d0192.html