美徳09
「我慢強い」
 耐え忍び我慢することが美徳だと思っているなら大間違いです。このマゾヒスティックな性癖のせいで、かつて日本人はバンザイアタックという名の特攻を強いられ、原爆を落とされて大きな犠牲を払って戦争に負けてしまいました。もう少しだけ日本人にこらえ性がなければ、悲劇は起こっていなかったでしょう。
 地震など災害に見まわれた際も日本人は取り乱したりせず我慢強く秩序正しく行動しますが、そもそも何度も同じような災害に見舞われる危険な場所に我慢強く住んでいるのも問題であって、完全に我慢の使い方を間違っています。

美徳10
「他人に親切」 「情けは人のためならず」という言葉や「因果応報」を日本人は信じているので、他人に親切です。つまり、その親切は自分のためであって、他人のためではありません。なんと邪な親切なんでしょうか!
 ちなみにとりわけ一部の犯罪者予備軍のDQNたちが妙に親切な様子で他人との距離をつめてきがちですが、その場合は必ず裏があることは疑いようもありません。

美徳11
「質素で倹約に努める」
 そもそも資本主義社会において、質素や倹約は美徳ではありません。消費こそが経済を活性化させ、社会を回すのです。その意味で日本人のこの気質は、残念ながら悪徳でしかありません。
 安倍政権時代にいくらアベノミクスを叫んで株価を吊り上げ、黒田総裁が日銀バズーカをぶっ放して、市場に現金をバラまいても実質の景気が上向かなかったのは、国民が質素倹約、つまりケチに励むからです。内需が拡大しなければ景気が良くならないのは当たり前です。