アメリカ国防総省の高官は、ウクライナへの軍事支援として注目されている戦闘機の供与について、実戦配備にはおよそ1年半かかるとして、現時点で供与は現実的ではないとの政権の考えを示しました。

ウクライナへの巨額の軍事支援を続けるアメリカは、供与する兵器のレベルを徐々にあげていて、ことしに入って戦車の供与を決めたことで、次はF16戦闘機の供与にも踏み切るかどうかに関心が集まっています。

これについて、アメリカ国防総省のカール国防次官は28日、議会下院の軍事委員会の公聴会で、機体の供与や訓練も含めて実戦配備するまでには、およそ1年半かかるとの見通しを示しました。

これは、すでに使用されている機体を供与する場合で、新しい機体を供与するには最大で6年かかるとしています。

そのうえで「F16戦闘機を供与することが最良の選択だとは言えない」と述べ、現時点で供与は現実的ではないとの考えを示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230301/k10013994631000.html