平均寿命ランキングで下位の県について考察すると、1965年と2020年いずれも東北勢が目立つ。
所得の低さに問題があるのかといえば、青森、福島、秋田、岩手、茨城の一人当たり県民所得(2019年度)は、全国43位、28位、39位、35位、10位であまり相関性は高くない。

雪国が良くないのかといえば、男性の平均寿命では石川が6位、福井が7位だから関係なさそうだ。一方、さきほど紹介した「家計調査」(2020〜2022年平均)で見ると、酒類の消費額は青森が1位、福島が7位、秋田が5位、岩手が6位で、
過度の飲酒が健康に悪いことを如実に表している。

また、魚介類の消費額は青森2位、福島19位、秋田4位、岩手17位、納豆では青森が9位、福島が1位、秋田が6位、岩手が2位である。
牛肉では青森が41位、福島が48位、秋田が42位、岩手が52位だ。魚介類や納豆をよく食べ、
牛肉は控えめな県が平均寿命では下位にあるのは、健康食志向の人にとっては都合の悪い事実である。
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