韓国の少子化予算推移より具体的に見ていこう。

韓国の家族関係支出GDP比は、2004年まではほぼまったくないに等しいレベルで推移していた。
ここの部分に予算を投じていなかったわけである。

しかし、皮肉なことに、予算をかけていなかった時代ほど出生率は高いのだ。
2004年以降、急激に毎年予算を増やしているものの、増やせば増やすほど出生率は低下している。これは紛れもない事実である。

韓国では、2006年以降だけでも合計28兆円の予算を投入しているが、そのほぼ全部は「子育て支援」対応である。
それでこの出生率低下であるのだから、子育て支援がいかに出生増には効果がないことかがわかるというものだ。

誤解のないように、この予算を増やせば出生率が下がるなどという因果を言いたいのではない。
しかし、少なくともこの予算を増やしたところで出生増にはなっていないことは事実だ。
子育て支援は否定しないが、それを拡充しても出生増にならないということを何度も申し上げているのはそういうことだ。

韓国出生減の要因
では、なぜ韓国の出生率は世界最下位まで落ち込んでいるのか?

答えは単純明快である。婚姻数が減っているからだ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20230303-00339523
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