在日コリアンへの連帯表明検討 首相、宇治市のウトロ祈念館巡り

17時54分

 岸田文雄首相は3日の参院予算委員会で、在日コリアンの苦難の歴史を伝える京都府宇治市の「ウトロ平和祈念館」を巡り、連帯意思を示す方向で検討する考えを明らかにした。「ウトロ地区をはじめ、関係する皆さまへの連帯表明について、適当な時期を捉えて対応したい」と述べた。

 宇治市の「ウトロ地区」では2021年、放火事件が発生。在日コリアンへの憎悪犯罪(ヘイトクライム)との指摘が出ている。首相には、民族差別に反対する姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。平和祈念館を直接訪問するかどうかは明言を避けた。

 ウトロ地区は太平洋戦争中、朝鮮人労働者の寄宿舎があった地域で、今も子孫らが暮らす。

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