岸田文雄首相は5日、衆院補欠選挙(4月23日投開票)が2選挙区で実施される山口県を訪れ、自民党公認の候補予定者の集会に相次いで出席した。
首相は、安倍晋三元首相の死去に伴う山口4区補選の候補予定者の集会で「今の時代にどの政党に日本の政治を託すのか。この選挙で問われることになる」と述べ、支援者の結束を呼びかけた。

4月の補選は、衆参両院の5選挙区で実施される見通しで、首相が補選応援のために対象の選挙区に入ったのは初めて。

首相は集会に先立ち、かつて安倍氏が使用し、現在は後継の候補予定者が選挙準備を進める事務所を訪れ、安倍氏の遺影に黙とうをささげた。
党関係者によると、安倍氏の墓参りも検討したが、まだ納骨されていないことなどから見送ったという。

首相は集会で安倍氏について「長い期間、大切な時間をともにさせていただいた友人の一人として、本当に大切な政治家を失ってしまったと改めて強く感じている」と悼んだ。
その上で「安倍氏が愛してやまなかった日本を素晴らしい形で次の世代にバトンタッチしていかなければならない」と支援を呼びかけた。
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