(平田記者)
まずは見た目から紹介します。「H3」は「H2A」に比べて「ひと回り」大きいのが特徴です。「H2A」は全長が53メートルに対して、「H3」は最大で10メートル長い63メートルあります。
建物で言うと、20階建てのマンションぐらいの高さがあるんです。そして、直径も1メートル以上大きくなっていて、国内ではこれまでで最も大きなロケットとなっています。

実はデザインにも違いがあるんです。「H2A」のほうは、機体の側面に「NIPPON」と書かれていますが、「H3」は「JAPAN」に変更されました。

世界に向けて日本の技術力を発信するために国際的に通用するデザインに変更されました。

【H3何がすごいの?】    
Q。
中身はどのように変わったのでしょうか?。

(平田記者)
最大の特徴は、徹底したコストの削減です。
「H2A」は1回打ち上げるのに
およそ100億円かかっていました。これに対し、「H3」は半分程度の50億円に抑えることを目指しています。

その理由は、国際的な競争力の強化です。自動運転やドローンの実用化など人工衛星を活用した宇宙ビジネスが拡大する中で、ロケット打ち上げをめぐる価格競争も激しくなっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20230213/5050022021.html