火事で燃え盛る家に取り残された赤ちゃんを助けに戻った元保護犬


 2月21日の午後4時15分頃、ミシガン州デトロイトにある多世帯住宅から、火災が発生した。

 出火原因は、1階に住む家族の子供の1人がライターで遊んでいて、寝室のマットレスに火をつけてしまったことだった。

 火はあっという間に広がり、2階に住むジャネット・ケリーさん(40歳)宅に燃え移った。

 4人の子供がいるケリーさんと婚約者のデイヴィスさんは、火災発生当時ケリーさんの7歳と9歳になる2人の子供を連れて買い物に出ていた。

 家にいたデイヴィスさんの兄弟は、階下の住人から火災発生の警告を受けると、ケリーさんに火事を知らせる電話をかけ、急いで犬や子供を外に避難させた。

 この時、ベビーサークルにいたケリーさんの末娘で1歳半のシャンタルちゃんは、家に取り残されたままだった。

 それに気付いたのはケリーさん一家の飼い犬で、ピット・ブルとラブラドールのミックスのブルー(3歳)だ。ブルーは再び燃える家の中へ入って行った。

 慌ててブルーを追いかけた消防署員は、燃える部屋にシャンタルちゃんがいるのを発見し、すぐに救助した。


命がけで赤ちゃんを救おうとした犬

 ブルーは、ケリーさんが2年前に犬の救済施設から引き取った犬で、1年ほど路上暮らしをしていた野良犬だったそうだ。

 だが、ケリーさん一家に迎え入れられて以来、ブルーは家族全員を守るような役目をしてくれていたという。

 今回もシャンタルちゃんがまだ家に取り残されているのを知ると、敏速に行動し、危機を救ってくれた。

 ケリーさん一家は、ブルー以外にスモーキーという猫も飼っているが、幸いなことにスモーキーも無事だったそうだ。

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