定員割れの県立高入試で不合格に…医療的ケア児が学ぶ権利求め要望書

千葉県立高校の入学試験で志願者数が定員に満たないにもかかわらず、不合格になったとして浦安市の医療的ケア児が7日、県庁を訪れ、障害の有無にかかわらず学ぶ権利を保障するよう求める要望書を県教育委員会に提出した。

雑賀(さいが)美佳さん(18)は運動や言語能力が退行する「レット症候群」を患い、車いす生活を送っている。栄養は鼻から管を通して摂取する。4年続けて浦安市内の県立高校を受験したが、いずれも不合格となった。今年受験した高校の倍率は約0・3倍だった。

県教委は「合否は校長の総合的判断」としている。この日、美佳さんと県庁で会見した母の貴子さん(52)は「娘は、どうして高校生になりたいのか聞かれる。障害のある子がみんなと一緒に高校生になるために、どんなことが必要なのか。真剣に向き合うことが本当の意味での合理的配慮ではないか」と訴えた。(藤谷和広)

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