――逆側から見ると、性的な魅力が高い恋愛強者と会ってしまった側は、惹かれることが多くても、
そういう相手だからこそ、結婚相手として自分が選ばれない可能性が高くなる、と。

高橋 恋愛弱者でも、男性とは異なり、女性の場合は放っておいてもマッチングの申し込みが多数来ます。
それまでの人生ではモテたことがなく、恋愛を諦めていたような女性でも突然
「異性を選ぶ側」になり、結婚相手に求める条件を上げていってしまう。

そうして複数の候補者を前にして、「私も恋愛結婚ができるかもしれない」と思い劇的な恋を求めてこじらせていく。
あるいは男女ともに「選ぶ」と同時に「選ばれる」側にもならないと婚活はクロージングできませんが、意
中の本命からは選ばれずに、やはりこじらせていくことがあります。

一方で恋愛弱者男性の場合、自分のプロフィールを見てくれた女性には
すべてマッチングの申し込みをするくらい必死でアプローチしないと会ってもらえません。
僕は婚活中に結婚相談所のウェブマッチングサービスを使って自分との年齢差が
10歳下から5歳上くらいまでの女性に対して半年くらい同様の試みをしましたが、それでも全敗でした。

マッチングすらしない。男性がいくら申し込んだところで、女性からするとそれはリストに並ぶ何人かのうちのひとりにすぎず、
その中から年収や年齢、外見などを満たす人から順番に会っていくわけです。
するとたとえ男性側に好みがあったとしても、選ぶ権利が実質的に存在しない。
最終的には婚活市場で「俺にはニーズがないんだ」という現実に直面します。
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