小さな惑星が1つ余計にあるだけで「地球が太陽系から追い出されて生命が死に絶えてしまう」とのシミュレーション結果

観測技術の進歩により、太陽系の外にも地球のような惑星が多く存在することが分かってきており、地球外生命体発見への期待が高まっています。しかし、他の星系によくある地球型惑星を太陽系に配置したコンピューターシミュレーションにより、太陽系は天文学者がこれまで考えてきた以上に絶妙なバランスの上に成り立っていることが分かりました。

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その結果、火星と木星の間にスーパーアースがあると、地球が軌道を外れて太陽系から放り出されてしまうことが分かりました。もし地球に太陽光が降り注がなくなると地球は極寒の星になってしまい、地上の生命は死に絶えることになります。また、地球だけでなく水星や金星といった内惑星系の星も太陽系からはじき出されてしまいかねないことや、天王星や海王星の軌道も不安定になることが分かりました。

こうした壊滅的な事態を招く直接的な原因は、スーパーアースが木星の軌道をずらしてしまうことです。木星は地球の318倍もの質量を持つ巨大ガス惑星なので、地球型惑星の影響でほんの少し軌道がぶれるだけでも、他の惑星に甚大な影響を与えます。

https://gigazine.net/news/20230308-planet-end-life-earth-solar-system/