民間シンクタンクの東京財団政策研究所(東京)はこのほど、「日本人の性的活動、コロナ禍を経て一層の停滞へ」と題する論文を公表した。

 それによると、過去1年間に週1回以上の性交渉があったと答えた人は、女性で13.0%、男性で13.2%だった。他方、過去1年間に性的パートナーがいなかったと回答した人は、女性で45.3%、男性の44.5%。論文では、性生活の満足度についても調査しており、医師で同研究所主任研究員の坂元晴香氏ら研究チームは、「単純な国際比較は難しいが、性的活動もその満足度も日本は低いことが分かる」と指摘している。

 一方、論文は、日本の場合、性産業の利用状況が「諸外国に類を見ないほど高い」と指摘。生涯で性的サービスを利用したことがあると答えたのは女性4.0%、男性の48.3%だった。これに対し、例えばスウェーデンでは、生涯で性産業に対して金銭などを提供したことがある割合が、16~84歳の男性で約10%、女性は1%未満にとどまった。英国でも過去5年間に性交渉のためにお金を支払ったことがあると報告した男性は3~5%の範囲に収まり、女性はほぼゼロだった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/27b2b97153d183d58c30e83b8b3bc0aaff8441b0