訪問したのは2年生約30人。米軍将校を育成する予備役将校訓練課程(JROTC)、芸術、体育、音楽の四つのコースに分かれて交流し、JROTCを選択した6人がエアガンによる射撃訓練を体験した。生徒は訪問前にコース選択したが、JROTCで射撃訓練があることは事前に知らされていなかった。

 米海兵隊太平洋基地はツイッターで交流の様子を投稿し、迷彩服を着た市立高校の生徒がライフル型のエアガンを構える写真を掲載した。現在は削除されている。

 京都市教委は、生徒がさまざまな問題意識を持つために取り組まれているフィールドワークであり、糸満市のひめゆり平和祈念資料館や県平和祈念公園も訪れていたと説明。「過去の戦争や基地の問題で多角的な考え方を身に付けるため、同世代が何を学び考えているか感じることは、射撃訓練を含めて意義があった」と話した。

 今月5日からは同校1年生が沖縄を訪れ、10日までの日程の中でクバサキハイスクールと交流する。JROTCの体験もあるが射撃訓練はなく、爆発物処理の隊員から話を聞くという。市教委は「交流の内容は米軍側が決めるため、射撃訓練を行わない理由は把握していない」としている。