「金融緩和は成功だった」と日銀総裁

日銀の黒田総裁は記者会見で、雇用の増加やデフレではない状況になったことを理由に「金融緩和は成功だった」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eba42768300d861cd6ab9e5ccb7b2edffe9ef5f0

日銀・黒田総裁が会見、就任10年を振り返り「金融緩和は経済の押し上げ効果発揮」

 日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は10日午後、金融政策決定会合後の記者会見で、2013年春の就任からの10年を振り返り、「大規模な金融緩和は経済・物価の押し上げ効果を発揮し、物価が持続的に下落するという意味のデフレではなくなった」と、語った。

 日銀は10日の会合でも、短期金利をマイナス0・1%、長期金利を0%程度とする金融政策を維持することを決めた。長期金利の上限も0・5%を据え置いた。10年にわたる大規模な金融緩和による副作用も指摘されているが、黒田氏は「さまざまな工夫を凝らし、効果的持続的な金融緩和を講じてきた」と説明した。

 目標とする物価上昇率2%を達成できなかったことについては、「デフレ慣行が残っていて、残念ながら、持続的安定的な2%を達成するには至らなかった」と述べた。一方、現状について「賃金が上がりやすい状況になっている。(デフレ心理も変わり)労使双方の間で前向きな動きになっている」と評価し、賃金の上昇を伴うことで物価2%目標を達成することは「可能だ」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/22ab4151719f04a6b9f1d52f0f2b11c4da96726f