記者B:それでも岸田さんは高市さんを切れないんじゃないか。防衛費増税について高市さんがツイッターで「理解できない」と批判し、会見で「覚悟を持って申し上げている」と解任されても構わない姿勢を見せた時も、岸田さんは党内の保守派に配慮してクビにできなかった。今回総務省が内部文書と認めたのに、高市さんは「議員辞職を迫るなら、内容が真実だと野党が立証せよ」と開き直っている。

記者A:文書が作成された当時の総務大臣は高市さん自身だ。大臣が役所から刺されたわけだよ。

記者D:これだけの重大文書の情報源は限られています。官邸や総務省は何としても情報漏洩させた犯人を突き止めるでしょう。悲劇が起きないといいんですが。

記者A:それはないんじゃないか。この文書は、亡くなった総務省の職員から、小西議員が託されたと言われている。あの当時、私も官邸詰めだったが、メディアへの圧力が厳しくなったと感じていた。当時、官邸で放送法の解釈変更に反対して圧力と戦っていたのが総務省出身の首相秘書官だった山田真貴子さん(後に総務審議官を経て内閣広報官を務めた)。文書にも、山田さんが礒崎陽輔・首相補佐官(当時)に「これはメディアへの圧力ととらえかねない」と反論している部分がある。総務省の職員も、亡くなる前に、このことを明らかにして歴史に教訓を残すべきだという思いが強かったのでは。

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